「人に優しくなりたい」と思いながらも、優しくできなかった自分を責めたことが一度はありませんか?
日々の忙しい生活の中で、優しく接するどころか、心に余裕がなくて人に八つ当たりしてしまったり「自分が自分が!」と自己主張ばかりしてしまうこともあります。
それに人に優しくしようと思っても、ときに勇気がいることでもありませんか?
『人に優しくなりたい』と思う気持ちを後押ししてくれる、3つの言葉をご紹介します。

優しくする勇気が出ないとき

魚心あれば水心(うおごころ あれば みずごころ)
日本のことわざ
意味は、相手が好意を示せばこちらも好意を持って対応しようとすること。
「魚が水に対して好意を持てば、水も魚に好意を示す」ということから、人に優しくされたいのならば、まずはこちらから心を開くことが大切だということを説いています。
人から親切にされて、不快に思う人は滅多にいませんよね。こちらから思い切って心を開くことで、思わぬ優しさが返ってくるかもしれません。
気が合わない人がいたとき

世界を作るためにはすべてが必要
Il faut de tout pour faire un monde.
フランスのことわざ
いろんな人と関わるなかで、どうしても価値観や気の合わない相手もいますよね。
そんな人と関わらなければいけないとき、その人を過剰に避けたり、ネガティブな感情を持ってしまいがちです。ですがこの世にはいろんな価値観・考えがあり、それはこの世界にとってすべて必要なことだと、このフランスのことわざから学ぶことができます。
【すべてはこの世界に必要なこと】だと思えば、今までとはすこし違う角度から相手を見ることができそうですね。
自分のいる環境を良くしたいとき

一片の人情が世の中を親密にさせる
One touch of nature makes the whole world kin.
ウィリアム・シェイクスピア(1564-1616 / イングランドの劇作家・詩人)
もはや時代劇や江戸時代を語るうえでしか聞かない【人情】という言葉ですが、【人情】には他人への思いやりという意味もあります。
相手を思いやることは、相手の立場や気持ちに寄りそって考えたり、気遣いができること。優しさの定義は難しいですが、相手を思いやることは1つの優しさのカタチではないでしょうか。
まずは身近な家族や職場の人から、すこしでも思いやりを持って接してみると、お互いにとって心地いい空間になりそうです。
まとめとして

先人や偉人が残してくれた言葉には、【まずはほんのすこし思いやる気持ちを持ってごらん】という、やさしいメッセージが込められているように感じます。
自分に余裕がない!と思っていても、相手のことを少し思いやるだけで、『自分が自分が!』という気持ちから少し離れられそうな気がしてきませんか?
まずはすこしの勇気を持って、自分からこころを開いてみること。先人たちの知恵を借りて、どんどん優しさを広げていきたいですね。