東京都台東区にある浅草寺(せんそうじ)。
東京都内最古の寺として1400年近い歴史を持つ浅草寺は、仲見世通りの賑やかさもあって、東京屈指の観光スポットです。
浅草寺は【霊験あらたかな寺】とされ、鎌倉幕府 初代征夷大将軍・源頼朝、室町幕府初代将軍・足利尊氏、さらには江戸幕府を開いた徳川家康まで、数多くの武将たちが武運を祈願しに訪れたお寺でもあるんです。
そんな古い歴史を持ち、今なお多くの人に愛される浅草寺ですが、実は夜になると主なお堂がライトアップされているのをご存知ですか?
日中とはまた違う雰囲気が感じられる夜の浅草寺。その魅力をご紹介します!
「浅草寺のライトアップ」詳細情報

浅草寺の公式サイトによると、ライトアップの時間は日没後〜午後11時頃まで。毎日ライトアップされますので、思い立ったときに気軽に立ち寄れますね。
日中の賑わいに比べると参拝客も少なく、落ち着いてじっくりと堪能することができます。
このライトアップは、平成15年(2003年)に江戸開府400年記念事業として「輝く21世紀の浅草」というスローガンのもと、周辺の商店主たちの発案で始められました。
照明は、世界で活躍する照明デザイナー、石井幹子さんが手がけられ、浅草寺の朱色がより美しく見えるように設計されています。
フォトジェニックな浅草寺

浅草寺といえば、まずは雷門。
令和2年4月に張り替えらた雷門の提灯が、ライトアップにより一層際立っています。
人が少ないので、提灯下の龍の彫刻もゆっくり見ることができますよ。

浅草寺の名物でもある「仲見世通り」は、残念ながらライトアップの時間には閉まっています。
ですが昼間では見られない、仲見世通りのシャッターに描かれている浅草絵巻を楽しめます。


仲見世通りを過ぎると、浅草寺の山門・宝蔵門(仁王門)が見えてきます。
とても立派ですね!昼間とは違い、より威厳を感じます。
左右に並ぶ、仁王像の迫力も際立っています。


宝蔵門にあるこのわらじは仁王さまのお力をあらわし、「このような大きなわらじを履くものがこの寺を守っているのか」と驚き、魔が去っていくといわれているそうです。
また、浅草寺は「凶」が多く出ることで有名なおみくじもあります。こちらのおみくじは24時間営業ですので、ライトアップを見にきたときも、おみくじを引くことができます。



とても美しいですね。美しい照明が、立派な本堂をより引き立てています。
国宝に指定されていた旧本堂は、1945年の東京大空襲で焼失してしまいました。この本堂は1958年に再建されたものです。本堂にはご本尊である聖観世音菩薩が泰安されています。(秘宝)
浅草寺は何度も被災し、現在の本堂までなんと20回近くも再建されているそうです。
夜間は、本堂の中を拝観することはできませんが、お賽銭を入れて参拝することはできますよ。



浅草寺を参拝したとき、本堂まで行って帰ってしまう方は多いのではないでしょうか。
実は本堂の向かって左側のエリアには、浅草寺内に現存する中で最も古い建造物である「六角堂」のほか、銭塚地蔵堂や薬師堂などの建造物が並びます。
これらもいくつかライトアップされていますので、浅草寺へ参拝したときは、こちらの方までぜひ足を伸ばしてみてください。
まとめとして


今回はじめてライトアップされた浅草寺を訪れましたが、美しさと荘厳な雰囲気に圧倒されてしまいました。
そして参拝客が少ないので浅草寺をじっくり楽しむことができました。ライトアップの効果で、日中訪れたときには気づかなかった新しい発見もありましたよ。
昼間だけでなく夜も楽しめる浅草寺。いつでも、何度も訪れたくなりますね。
- 東京都台東区浅草2-3-1
- ☎︎03-3842-0181