紅葉だけじゃない平林寺・境内林を堪能する!/埼玉県新座市



埼玉県新座市にある「平林寺(へいりんじ)」は、紅葉が美しい名所です!

紅葉の名所ですので、紅葉シーズンに訪れる方は多いと思います。しかし平林寺は紅葉シーズンでなくても散策に最適の場所なんです。

今回は9月上旬に平林寺を訪れました。少し色づきかかっている紅葉もありましたが、全体としてはとても鮮やかな緑で、突き抜けるような青空とあいまって、とても気持ちの良い景色が広がっていました。

紅葉の季節に訪れたことのある方もそうでない方も、武蔵野の原風景が残る、紅葉シーズン前の平林寺をご紹介します!

平林寺 境内案内図

平林寺の見どころ

まずはなんといっても境内の雑木林。

平林寺境内の雑木林は、1968年に国の天然記念物に指定されています。雑木林としては唯一の天然記念物で、その広さはなんと東京ドーム9個分!

平林寺第22世である白水敬山(しろうずけいざん)老師の「雲水(修行僧)の修行には大自然が不可欠」という信念のもと、境内雑木林を寺領として守り抜き、今日まで受け継がれています。

広大な雑木林はもちろん、県指定有形文化財(建造物)や江戸幕政を支えた大河内松平家廟所も、平林寺の見どころです。

平林寺は、松平伊豆守信綱(まつだいら いずのかみ のぶつな)の興した大河内松平家の歴代の菩提寺となっています。江戸幕府第3代将軍・徳川家光、第4代将軍・徳川家綱に仕えた信綱は、その能力の高さから「知恵伊豆」(知恵出づとかけた)と称されました。

松平信綱の功績の一つとして、野火止(のびとめ)用水の開削(かいさく)があります。水源の乏しかったこの地が、野火止用水のおかげで今のような水と緑の豊かな風景へと変わりました。境内には平林寺堀と呼ばれる野火止用水の一部を見ることができます。

大河内松平家の廟所は、約3,000坪の広さ。立派なお墓がずらりと並んでいます。

有形文化財に指定されているのは、総門・山門・仏殿・中門の茅葺き屋根の四棟です。中門は残念ながら見ることができません。

総門
山門
仏殿

  

放生池

思わず深呼吸したくなる風景。境内雑木林は舗装されていますが、ゆっくり散策すると優に1時間は超えるので、歩きやすい靴がオススメです。境内林は木陰が多くて、風が吹くと気持ちいいです。

青々とした緑の季節もとても気持ちがいいですが、紅葉の季節は色鮮やかな景色が森一面に広がっているので、それはもう圧巻です。紅葉シーズンもまた来よう…!

建立されて110年になる半僧坊感応殿(はんそうぼうかんのうでん)

平林寺 駐車場情報

平林寺には参拝者用の駐車場はありません。総門の向かい側にある「ひるねの森 竹映」という駐車場、もしくは新座市役所駐車場を利用できます。

  • ひるねの森 竹映:料金一日500円/営業時間 9:00~16:00
  • 新座市役所駐車場:通常料金 30分100円/24時間入出庫可

新座市役所駐車場から平林寺までは徒歩10分ほどかかります。

ひるねの森 駐車場

拝観情報とまとめ

いかがでしたか?

水源の乏しかった地とは思えないほど、緑豊かな境内ですよね。紅葉の季節もおすすめですが、緑豊かな季節にもぜひ訪れてみてください。その際は虫除けスプレーをお忘れなく!

平林寺公式ホームページ

  • 〒352-0011 埼玉県新座野火止3-1-1
  • ☎︎ 048-477-1449
  • 開館時間:9:00~16:00
  • 拝観料:大人(中学生以上)500円/小人(小学生)200円