幸せは、どこにある?/幸せのありかを教えてくれるルソーの名言



ジャン・ジャック・ルソーの幸せに関する名言

人間は、常に幸せを求めるが

常に幸せに気づかない

ジャン・ジャック・ルソー

人は誰でも、心の奥では『幸せになりたい』と思っています。

でも幸せってなんだろうと考えた時、ただ漠然とフワフワした答えしか思い浮かばないのではないでしょうか。

そんな私達に、ルソーは『幸せは、探し求めるものではなく、気づくものだよ』と教えてくれています。

たしかに、何か特別な体験をせずとも、日常の中でも、心穏やかに幸せを感じる瞬間は、たくさん存在します。

日常の中で「嬉しい」と感じたり、めぐる季節の中で「きれいだな」と思ったり、その瞬間瞬間の心の動きをよく観察していくと、身の回りの幸せに気づく回数が増えるのではないでしょうか

私たちは、もともとたくさんの幸せを持っているのに、それが毎日、同じように存在するから、当たり前に感じ、幸せを見逃してしまっているのかも知れません。

ジャン・ジャック・ルソーってどんな人?

ジャン・ジャック・ルソーの銅像(ルソー島)

ジャン・ジャック・ルソー 1712年〜1778年フランス圏ジュネーブ生まれの思想家。

生まれて間もない頃に母を亡くしたルソーは、10歳の頃に父と兄も出奔してしまった為、子供ながらに放浪生活を余儀なくされました。盗みなども行い、その日暮らしで命をつなげたようです。

その後、後援者に恵まれ庇護されますが、定住することを嫌い、転居を続ける放浪生活は続きます。

様々な職を転々としながら、ルソーは大好きな音楽で身を立てようと試みます。30代ではオペラの楽曲も提供しますが、満足のいく評価は得られませんでした。

そんなルソーに転機が訪れたのは1750年ルソーが38歳の時でした。

友人を訪ねた際、『メルキュール・ド・フランス』という雑誌内で「学問と芸術の発展は道徳を向上させたか、あるいは腐敗させたか」という懸賞論文の募集を知り、その瞬間、閃きにおそわれたそうです。

ルソーはこの時30分ほど動けなくなり「私は他の世界を覗いた。私は別の人間になってしまった。」と述べています。

その後、ルソーは、私有財産制と文明が、富の独占や貧困、抑圧と従属、嫉妬と戦争を生み出す悪習だと感じ、自由と平等が実現した社会が自然な状態であり、共同体(政府・国家)は個人の為に存在すると説いた『社会契約論』を発表します。

66歳でこの世を去ったルソーですが、彼の死後『社会契約論』は、フランス革命やアメリカ独立戦争に大きな影響を与えていくのでした

ルソーもまた、幼少の頃から逆境の中で、幸せを探し求めたからこそ、身近な日常の中に幸せがあることに気がつくことが出来たのではないでしょうか。

まとめ

日常の幸せに気づけば心が軽くなる

近頃、自分自身で、幸せかどうか判断できない日本人が増えているそうです。

地球上、どこにいても常に多くの人たちと繋がっていられる便利な世の中。

素晴らしいことですが、その反面、無意識のうちに他人の目からの判断を自分の基準とし、自分自身と対話することを忘れさせてしまっているのかも知れませんね。

ちょっと疲れて、幸せになりたいなと思った時は、ルソーの言葉を思い出してみてください。

人間は、常に幸せを求めるが

常に幸せに気づかない

ジャン・ジャック・ルソー

生きていれば、腹立たしいことや悲しいこと、嫌なこともあると思います。でも周りにある沢山の幸せに気がつくことが出来れば、笑顔の多い、幸せな人生を歩めるような気がします。

毎日、幸せを発見し、笑顔が多い人生にしたいですね。